■幻冬舎plus 連載 『北の喫茶店』

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ESSAY

 

 

隣に不思議なファッションの人が座ると、

いつもカフェの中で、ドギマギする。

 

それはファッションの差もあるのかもしれないけど、

たぶん、自分にはない何かを持っている、

そう、直感するから。

 

直感が正しいかどうかはわからないけれど、

直感するっていうことが、

きっと、ドギマギを作っている。

 

 

トモリ

 

むかし、友達数名とファミコンをしていた。

プロレスのゲームだった。

クリハラくんと、コモリくんのタッグだった。

 

フライングボディプレスで、

相手に向かって飛んでほしかった、

”噛み噛み”で名高い友人のクリハラくんが、

コモリくんに向かって叫んだ。

「トモリ!」

 

僕はボタンをカチャカチャ押す、

アナログな行為がわりと好きだ。

あの頃からずっと。

 

撮れているか、いつも微妙な、小さな黄色い憎い奴。

トイカメが好きだ。

 

ぴりり

 

ほんの少しの定番を、

一番気に入っているものだけにする。

 

なぜか、ちょっとだけ、ぴりりとする。

 

手入れしながら使ったり、

修理しながら使ったり、

入れ替えたり、組み替えて使う。

 

買い替えた時も、また同じもの。

 

深く狭く。

手あたり次第より、濃く、長く。

ぴりりを、たくさん、味わうために。

 

影が、偶然、シルクハットの人みたい。